2012年 11月 29日
ずっと前からクロツラへラサギとカツオドリが見たかった。 一年前に空港の搭乗ゲートの前まで行ったのに、 飛行機が何かの理由で飛ばなくなったので諦めて家に帰り、見る事は出来なかった。 今回は1週間の滞在なので出来る限り時間を見付けて海に通おうと思っていた。 野鳥の会のメンバーさんと約束をしていたので、道に迷わないようにと前日知人に道案内をして頂いた。 着いてすぐ2羽のクロツラへラサギが飛んで来てヨシの中に隠れた。 大きい! 綺麗だ! いきなり感動! それから3時間、堤防の風に当たりじっと待ったがクロツラへラサギは出て来なかった。 2確認。 アートフィルター/ドラマチックトーン 待ちに待った朝はとてもお天気が良かった。 確認の電話が掛かって来て、前日の話をするとポイントを変えようという事になった。 道を覚えたつもりだけど、違うルートになったか… 遠くなったので焦って、飛ばし過ぎたり、行き過ぎたり、車を止めて電話したり、戻ったり。 ワクワクしながらなんとかたどり着く。 なんだそれ。。。 ポカポカ陽気の中、クロツラへラサギが嘴を羽の中に入れて休んでいるではないか。 昨日寒い中、日が暮れるまで待ったあれはなんだったんだろう…。 6確認。 /フィールドスコープに無理矢理STYLUS XZ-2をくっ付けて撮影 「最近カツオドリが出ていません」 「多い時で2か3です」 お昼までしか時間がなかったので諦めようかと思っていた時、振り返って海を眺めると何かがこちらに飛んで来る!「あれは何ですか?」 「あ”っ!カツオドリです!」現地の人も興奮する。 堤防を走って海に近付くとカツオドリが悠々と私の方へ飛んで来るのが見えた。 「1、2、3、4、5、…6!」 1羽は目の前でダイブして魚を捕った。 あっという間だったけど、私の頭上で2回も旋回してそれぞれ違う方向へ去って行った。 もう、何がなんだかわからなかった。 いつも双眼鏡かカメラか一つにしないとろくな事がないと言っているのに、 とっさにコンデジで頭の上を飛ぶカツオドリを撮ってしまった。 私はバカだ。 連写も試しておきながら何の設定もなしに無意識に流し撮りをしていた。 撮れた写真を確認してがっかりしたのではない。 後ろ姿を見送っていた時、ちゃんと顔を見ていないと気が付いたからだ。 呆然とした。 お天気が良くて噓のように暖かだったのに、なんだか寒くなった。 首に掛けていた双眼鏡も重く感じた。 カメラを向けなかったら、もっとしっかり顔が見えたかもしれない。 しかも、目でも見ながら、適当にコンデジの画面も見ながら適当にシャッターを押していたので、どっちも、なーんにも見ていない気がする。 これを何根性というのだろうか? 覚えているのは海の向こうからカツオドリがこちらに向かって飛んで来た時、私の頭の中でラヴェルのボレロが流れていたこと…。 以降、滞在中にカツオドリもクロツラへラサギも現れてはくれなかった。
by lelysrose
| 2012-11-29 19:56
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